増亚博—亚洲的中文娱乐平台之の「界面潮流」

「界面」=「インタフェース」。ユーザインタフェース研究の第一人者が、ユビキタス社会やインターフェース技术の动向を読み解く。

第19回 存在の证明

2008年2月15日

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ある情报がある时点で存在したことを证明したい场合があります。契约书や遗言状などの证拠を残したい场合や、アイデアや作品などの権利の所在をはっきりしたいような场合に、このような证明が必要になります。

书类であれば公证役场で证明してもらうことができますし、电子的なデータに関しては电子公证制度のようなものを利用することもできますが、あまり気軽に利用できるものではありません。重要な発明などが関系する场合はこのような公的システムを利用する方が安心ですが、ちょっとしたアイデアやソフトウェアについて、いちいちこのような方法で存在を证明しておくことは现実的ではないでしょう。

デジタルデータは後でいくらでも作成することができますから、データそのもので古さを证明することはできません。伪造が不可能ななんらかの别の手段を使って证明する必要があります。たとえば、データをDNAに埋め込んだ木を育てるという方法が考えられます。树齢10年の木の芯の细胞内DNAにデータが入っていれば、そのデータが10年前から存在したという主张は説得力があるでしょう。しかしアイデアを思いつくたびに木を植えるわけにはいきませんから、もう少し手軽で伪造が难しい方法が使えると便利です。

■ソーシャルブックマークの利用

Web上で情报を共有する各种の「Web2.0」サービスが流行しています。なかでも、Web上でブックマークを共有する様々な「ソーシャルブックマーク」システムが多くのユーザに活用されていますが、これを情报の存在证明に利用することができます。

存在を证明したいデータがあるとき、MD5SHAのような一方向性関数を利用してデータのハッシュ値を计算し、その値をURLに変换してdel.icio.usはてなブックマークのようなソーシャルブックマークシステムに登録しておけば、登録した时点でこのデータが存在したことをこれらのサービス上で证明することができます。たとえば

main(){ printf("hello, world!¥n"); }

というプログラムが2008年2月に存在したことを证明したい场合、このデータのSHA-1値は

d8981ce8be9cd53cbb891f75ebdbcbc5a457eaa8

という160ビットの値になるので、これをURL风に変换した

http://d8981ce8be9cd53cbb891f75ebdbcbc5a457eaa8/

のような文字列をソーシャルブックマークシステムに登録しておきます。

この情报を复数のシステムに登録しておき、それらすべてのタイムスタンプが2008年2月より前であれば、d8981ce8be9cd53cbb891f75ebdbcbc5a457eaa8というSHA1値をもつデータが2008年2月に存在したことを信じる根拠は充分だと考えられます。SHA1は一方向性関数なので前述のプログラム以外のデータからこのハッシュ値が计算されることはありませんし、ハッシュ値からこのプログラムを逆生成することもできませんから、データの内容を明らかにすることなく、ある时点においてある情报が存在したことを证明できたことになります。

SHA1のような関数の一方向性は絶対に确実なものではありませんし、ソーシャルブックマークシステムの运用も絶対に确実なものではありませんから、この手法による存在の证明は絶対的なものとはいえません。しかし、データのハッシュ値を计算したりソーシャルブックマークに登録したりすることは谁でも简単にできますから、情报が存在したことを证明するための手軽な方法として利用することはできるでしょう。

■情报の重要度の计算

前述のような単纯なプログラムの场合、复数の人が同じデータを登録してしまう
ことが考えられます。また、别経路で入手した同じデータを复数の人が登録することも考えられます。

ソーシャルブックマークの场合、沢山の人に登録されたURLは重要なサイトだと判断されるのが普通ですが、复数の人から同じハッシュ値が登録されている场合は、谁もが持ってるデータだと判断することができるので、そのデータは重要でないということがわかります。

多くの人が、手持ちの様々なデータについてハッシュ値をソーシャルブックマークシステムに登録するようになれば、あるデータが沢山の人に共有されているかどうかをブックマーク数で判定できるようになり、これをもとにして情报の重要度が判定できるようになります。

ファイルのバックアップを作成する场合、自分にとって重要かどうかを基准にしてバックアップするかどうか判断するのが普通ですが、ブックマーク数を利用できれば世の中に沢山あるかどうかも判定基准に加えることができます。谁もが持っているファイルであれば、とりあえずバックアップの対象からはずしておいても大丈夫でしょう。

Web上の情报共有サービスは今後もどんどん増えてくることでしょう。现在のところ、共有された情报自体を楽しむという単纯なサービスがほとんどですが、データの存在の证明や重要度の计算といった新しい応用が増えてくることを期待したいと思います。

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プロフィール

1959年生まれ。ユーザインタフェース研究。POBox、QuickML、本棚.orgなどのシステムを开発。ソニーコンピュータサイエンス研究所、産业技术総合研究所、Apple Inc.など勤务を経て现在庆应义塾大学教授。着书に『インターフェイスの街角』などがある。

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